黒チューリップの日

お母さん、私、好きな子ができたよ
私より歳下の
驚いたでしょう?
私はずっと末っ子だったから
とても素敵な子でね
私をあげたくなるくらい
とてもいい子でね
私にもったいないくらい
だからね、お母さん、私を許して

お母さん、私、大切な子がいるよ
そうこの前言ってた子
とても幸せよ
私がずっと望んでいたもの
今とても幸せ
飛んでいきたくなるくらい
今とても眩しい
陽の光が目に染みて
だからね、お母さん、私を許して

死にたいと言った私を
あなたを傷つけた私を
あなたを泣かせた私を
自分を見失った私を

私もあなたを許す
あなたも私を許して
そうしたら本当にさよならできる
お互いに縛られないまま
本当にさよならできる
今日、この日、黒チューリップの咲く日

私はあなたを忘れる
あなたも私を忘れて
そうしたら本当にさよならの証
お互いに消し合って
本当にさよならできる
今日、この日、黒チューリップの咲く日

投稿者

奈良県

コメント

  1. 暑い夏になっても外出の時にはマスクをするのが当たり前のご時世の
    せいなのか老獪を装うふりのお馬鹿な読者としては、計算された作品
    のせいなのかこじんまりとまとまっていると思いました。
    南方狐帆さん、ボキャボラリーが少ない読者の私のコメントなんて気
    にしないで良いのですが、登場人物のまわりや相手のそれぞれの諸事
    情もあるのでしょうがこの作品の前提となる甘い会話のひとつやふたつ、
    或いは痛いやりとりが具体的にはぜんぜん解かりませんでしたので、
    この作品のなかに深く入り込むことが出来ません。
    一般的に言ってしまえば、初恋を柑橘系と結びつけがちな私には、
    これは、忘れたくない作品かなと感じました。ありがとうございます。

  2. さらさらと流れていく時間から、黒チューリップの花言葉が咲く様を見届けているような心地になりました。
    “ 飛んでいきなくなるくらい ”
    の昂まりから、終わりに向かう降下に、すっかり翻弄されています。

  3. 黒いチューリップとみて、デュマの本を思いだしました。学生のころやたらデュマにはまっていた思い出があります。
    あれは死刑を宣告された青年と獄吏の娘の恋話でした。あの娘はとても強かった。主人公の青年はちょっと頼りなかったのを覚えています。もし私が娘の親(獄吏)ならあの青年がお相手なら、心配して邪魔の一つもするかもしれない(本では無実の証拠となる青年の育てた黒チューリップをだめにする)
    親と子供にはさまざまな葛藤や対立があります。多かれ少なかれあります。それが時間がたって笑って思い返すようになるのか、一生のトラウマになっているのかはそれぞれあるでしょうから一概にはわかりません。ただ圧倒的に葛藤を通り過ごして親をしみじみ思いだすことのほうが多いだろうな。
    なかなかチューリップを育てた青年だけでは牢屋番の親と娘の関係は切れないのだろうなと思います(なんせ青年は自分の命を献身的に助けようとする娘よりチューリップのほうを愛する気持ちのほうが強いのですから!)

  4. 母娘親子、血縁の呪縛から飛び立とうとする気持ちが良く表れていますね。自分も若い頃に、親離れ子離れ、故郷からの旅立ちみたいなものを「殺す」という強い言葉で詩にしたことがあったことを思い出します。
    黒チューリップが咲く日を境に、長く長く生きて、いつしかまた勿忘草が咲いている風景にも優しく気づき、それがまた詩になるような世界で繋がるといいですね。

  5. この詩を読んでていて、あなたを許すこと、より自分を自分で許せないでいる自分を許すこと。自分を解放してあげられることが、黒いチューリップの日なのかな、と勝手ながら思いました。

  6. 黒チューリップの花言葉は「私を忘れて」なんですね。赤や黄色や紫のチューリップは愛や恋を表すのに、黒という色が持つ不穏な雰囲気が究極的な拒絶をもたらすとするなら、なんだか心が痛みます。

  7. 古今東西、詩の題材として最も多いと思われるのは男女の恋愛ではないでしょうか。歌の歌詞ともなればほとんどがそうなってしまいますね。しかしそれは詩の話であって、現実の世界で長く生きていくと、恋愛を越える問題が沢山あることに当然ながら気付かされるわけです。先日も何かのMusicVideoを見ていた時にふと思ったことですが、そのMVでは「君さえいてくれれば僕はどんなことだってできる。君が全てなんだ」的な歌詞の歌で、「まあね、それはその時はそうだけども、僕だってそうだったし」と僕は思ったわけです。で、さらに続けて僕は「そしてこの二人が結ばれたとして、その後からまたいろいろと大変なことがあったりするんだけど、例えば子供のこととか、親のこととか、仕事のこととか、病気とか、でも恋愛中の二人にはそんなことは微塵も想像だにできないんだよね。想像したとしてもその時はそんなことはどうでもいいんだよね」と思ったのです。で、その前者の恋愛に関しては立派に詩になるけど、後者の俗っぽいことは詩になりにくい。確かに恋愛は詩であり、そしてそうじゃなくっちゃならない。人類を繁栄させるためには若者が恋愛して結ばれなければならないから。だけど、大局的に見れば、実はそれは大事な事の始まりでしかないんですよね。世の中には恋愛の詩が溢れているけど、それは悪いことじゃない。でもそれが全てではない。この詩人会のサイトには恋愛だけじゃない大切なことが他にもあるんだという詩が沢山投稿されていて、それは僕には新鮮に感じられるのです。

  8. 南方さんが返信機能が分からずお困りのようですので、
    以下、コピペしておきますね。

    **
    拙詩へのコメントありがとうございました。返信機能が分からず、こちらで失礼します。具体的な場面が分からないとの事でしたが、そこはご想像にお任せしたいと思います。ありがとうございました。上の証明?は色々間違ってるかもしれませんが生暖かい目で見守って頂けたら幸いです笑
    **

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