マグノリア

トツトツと建物を揺らす
降っているのは雨ではない
と予感している
カエルだ
大きなカエル、トノサマガエル

空から数多のカエル
地面にぶつかり体液が散る
濡れた道路で
傘の先にカエルを突き刺したまま
あの子は喉を鳴らした
視界はぐちゃぐちゃ伸びた手足

前足、後ろ足だと分かっていても
手と足だとつい考えてしまう私は
止んで欲しくない
ずっとずっと降り続けて
ドアも開けられないくらい
そうして私たちはカエルに埋もれて
私たちとカエル以外の全てがひとつとなって
わたしとカエルだけの星となる

投稿者

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。