平和イデオロギー

平和イデオロギー

ある日、僕が目覚めると、頭半分の脳が溶けていた。
ぼくは、なんちゃない。戦争で人が死ぬよりいいっぺやと思った。

次の日、銭湯に行った時、鏡の前で今度は、右半分の顔が消えていた。僕は、やばいと慌てふためいたが、一緒に銭湯に入ったおじいちゃんは、戦争で人が死ぬよりよっぽどマシだべ~と言った。

夜、夢の中でお姫様の格好をして急坂をカボチャの馬車で転がり落ちる夢を見たが、そこでも小人たちが、戦争で人が死ぬよりよっぽどいいブー、と歌い踊った。

次の日、運動会の日に走ろうとすると、消えた右半分の顔が元に戻っていた。僕はやった~と思ったが、左目の位置がヘソの右下の位置に変わっていた。騎馬戦で、僕の裸を見た人は驚いていたが、それでも戦争で人が死ぬよりよっぽどいいビ~と笑った。

大人になり、ガッコの教師になった私は、ネクタイをして、ガッコに行く。子供のまま大人になった私は、ブーブー病が治らず、どこでもブーブー。生徒の前でもブーブー。
それでも小生のケツは、戦争で人が死ぬよりよっぽどいいボー、と私に訴えかけた。

同僚と結婚して子供も出来たが、その子供の額には、第三の目が出来ていて、ギョッとした。
僕は不気味に思ってその子を育てたが、或日、その子がハイハイをしながら、こう言った。
「戦争で人が死ぬよりよっぽどいいバァ~」
おしまい。

投稿者

静岡県

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