羊文学に捧げる陰謀論

きみは気づいているかい?

ぼくたちがとても幸せであることを

だってぼくたちは最終回を見れるんだ

ハッピーエンドとは限らない

『幸せな結末』を作曲して歌っていた大瀧詠一は五十何歳かで突然死した

彼は昔、『はっぴいえんど』というバンドをやっていた

『幸せな結末』を作詞した松本隆はそこでドラムを叩いていた

家族との団欒の夕食時に訪れた大瀧詠一の最終回は

彼にとって幸せな終末だったのだろうか

でも ぼくたちは最終回を見れるだろう

やがて、そのうちに

この世界の最終回

歴史の最終回

アーティストは預言者だ

明日を示唆するその言葉たちを咀嚼して味わううちに

それはやってくるだろう

まるであの時の光みたいに

花の胞子が宇宙に散らばっていく

無数の光源が散らばっていく時

ぼくはその焦点にUFOの母船がいるのを感知する

京都の川べりで遭遇したそのこと

隣にいた彼女の記憶からはすぐに消去されてしまったけれど

でも今度は最終回を見れるんだ

移り気そうなヴォーカル

ぼくの瞳から涙を零れさせるために

世界が美しいと歌っておくれ

かつてクラッシュがロンドン・コーリングを歌っても

時代に何も変化はなかった

ピストルズはゴッド セイブ ザ クイーンを歌ったけれど

ロンドン橋はそのままで

女王はまだ生き永らえていた

闇の中でジョニ・ミッチェルみたいに歌っているのは誰?

ストラトでもテレキャスターでもない素敵なフェンダー

レスポールでもSGでもフライングVでもないギブソン

そう、ギターを買うんだ

メドベッドで左手が治ったらね

ゴーイング ゴーイング

どこへ行くんだ?

奇跡の向こうへ

投稿者

静岡県

コメント

  1. リーガルリリーの次は羊文学ですか。ガールズロック好きなんですね。

  2. >トノモトショウさん
    売ろうとか売れたいとかいう姿勢をあまり見せてないところがいいですね。それに反して男のロッカーは意地汚くて見苦しいです。リーガルリリーと羊文学は詩としてのクオリティーも高いと思います。これを読んでくださった方でまだ聴かれてない方には羊文学の『光るとき』をお勧めします。京アニにいた山田尚子さんが監督している『平家物語』のOPです。
    https://www.youtube.com/watch?v=ezWHXUnLFPU&t=363s

  3. きみは気づいているかい?

    ぼくたちがとても幸せであることを

    幸せ、っていうのは、なるもんじゃない。
    幸せっていうのは、そのことに気付くことだ、ということに とても同感です。

    どこへ行くんだ?

    奇跡の向こうへ
    ということも、すてきな詩ですね♪

    昔、ほんのちょっぴり、(アイバニーズの)ベースを弾いていたことがあります。ふふ。

  4. >こしごえさん
    幸せは歩いてこない
    って古い歌もありますがw。
    それはともかく

    今のぽえ会でも音楽に興味のある方が多いようですね。
    人違いでなければ煙良木 真夜さんはバンドをやってたと思います。
    もうメンバーが抜けちゃって一人みたいですが。

    アイバニーズっていうとヘヴィメタですか?
    私ではこしごえさんについていけるわかりませんが
    機会があったらリモートででもセッションしていただけたらと思っています。
    でも、病気の後遺症があるのでGESARAが発動してメドベッドを使えるようになった後ですね。
    そういうわけで奇跡を待ちながらw。

コメントするためには、 ログイン してください。