行く先

気が付けば
暗く冷たい水の中
たったひとりで彷徨って
月明かりにすら疑心暗鬼で
どっちが上かもわからない

そしてこのままゆっくりと
何もしないで、できないで
深い海の底にまで

君は後悔しませんか。
息をする、
足掻くことすら諦めて
生きない理由を外に置き
自分を信じることもせず
深い海の底にまで

君の最後の吐息だけが
水面へと。

投稿者

大阪府

コメント

  1. 水の中に沈んでいく自分自身が何故だか想像できてしまってこわくなりました。「水面へと」で終わる余韻がなせる技かなあ。

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