七夕

ヘビがほんの少し休んでいて
暫くすると手や足の類が生えてくる
わたしは、これはヘビではない、と言うのに
あなたは驚いた感じで
どこにヘビがいるの、と聞き返す
ほら、ここにいたじゃない、
と指さした先には
一頭の大きなゾウがいて水浴びをしている
ほら、手も足もある、ゾウだよ
あなたは笑うけれど
瞬きをしているその隙にちろちろと
二股の舌を出しているのを知らないのだ
きっと長い鼻がヘビに見えたんだよ
そういう割に鼻はそれほど長くなく
手足も複数本ずつだらしなく伸びて
側にいるゾウ使いも
手足の区別がつかなくて困ると言う
胴体だけは整ってるんだけど
確かに長い体は綺麗にとぐろを巻いている
七夕だからね、いろいろなことがあるさ
そう言うとあたなは海にとび込み
泳いで行ってしまった
次に会えるのは一年後
これからもずっとその繰り返し
仕方なくわたしも地面を掘り進める
最後にゾウ使いは
ゾウの名前を教えてくれた
天の川があれば
その水面に溶けてしまうくらいに
ありふれた名前
巣穴でゾウのようなにうずくまる
こうして来年の
あなたとわたしを待つのだ

投稿者

コメント

  1. たもつさんのように、動物の手を、手と言うお方は、珍しいと思います。
    そういう たもつさんと、今も会えて、感激♪^^
    私は、動物の手を「手手」と呼びます。ふふふ。

  2. たもつさんはいつも
    いろんな世界へ連れて行ってくれます
    こんかいは、とてつもなく
    たのしいです
    ありがとうございます

  3. @こしごえ
    こしごえさん、コメントありがとうございます。
    普通は前足と言うのでしょうか。犬と生活しているので、お手界隈のこともあり、何の疑問もなく、手と言ってしまいます、、、
    手手は可愛い呼び方ですね。どうして犬の手手はあんなにも可愛いのでしょう。

  4. @透明な猫
    透明な猫さん、コメントありがとうございます。いつも読んでくださってありがとうございます。
    ここに投稿されている詩を読みながらモーニングコーヒーを飲むのは実に贅沢な時間になっています。
    透明な猫さんの投稿、楽しみにしています。

コメントするためには、 ログイン してください。