旅情

 
 
 
綴じ込んでいた写真がこぼれて
君と旅した北の地があふれた
 
カモメに誘われ
フェリーは島へ
 
初夏の風は冷たく
低く流れる雲の中を歩き
 
澄んだ海水の向こうに
異国の地を眺め
歩く浜で笑う君
繋いだ手は温かく
 
テーブルの珈琲カップ
 
取り込んだ洗濯物を
たたむ手を止めて
 
キッチンに立つ君の背を見る
 
置いたままの写真から
記憶は薫りたち
過ぎる歳月を
また一つ重ねる

投稿者

愛知県

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