それもまた夢
真綿の如き雲の原を
ゆっくりと歩く仙女
巻き紙に綴る文字は
書いた側から滑り落ちて行く
零れ落ちた文字は
美しい花となって咲き誇り
玻璃と化して砕けたかと思えば
小鳥となって羽ばたいて行く
鈴を転がしたような音が
遠くより聞こえ
仙女の文字が
雲の隙間より零れ落ちる
あの文字を解き明かせば
ひとたび心は満たされるのだ
雪の結晶のような輝きへ
地上より伸ばした指先
まさに触れんとした刹那
風が
文字をさらって行く
あの風が
煌めく文字は
爪の先を掠め去る
あと少しあと少しで
掴めそうであったのに
大空の果てに見送る星影
薄闇に飲まれる僕の背に
風が、あの風が
またもや吹き付ける
コメント
この詩を拝読して感じたのは。
きらめく詩行の連なりです。
詩の質感の連なりが、きらめいている。
たのしく読めました。
@こしごえ
様
嬉しいコメント、ありがとうございます。
今回、言葉の流れを意識しました。読み取って下さり、有難いです!
こちらの歌詞を私の曲で使わせていただいてもよろしいでしょうか?
@vvviiinnn
様
有難いコメントありがとうございます。
夢は紙の本になることなので、遠慮させて頂きます。評価頂きありがとうございます!