色を探す人
君は、ある色に憧れていた。
あたたかくて、やさしくて、どこか心が弾む色。
その色の中で暮らし、その色をまとう人と未来を描いていた。
けれど、人生というキャンバスは、思う場所に色を置けるとは限らない。
だから君は微笑んで言
う。
「その色が、この街に咲いているなら、それでいい。」
憧れた色は、地図の上だけにあるものじゃない。
誰かの笑顔にも、誰かの優しさにも宿る。
追いかけていたのは、街ではなく、その色がくれる温もりだったのかもしれない。
小さな花は、その彼の姿を見て消えていった。
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