不信であるもの

不信であるもの

ここからは遥かに遠方だと言えるもの、そろっと流し焼き的である
わたしとグルであるその男は、遠方から不出の国を描き出そうとする
細い糸の感情で、そもそもの扇状地を〈おいと〉さんと呼ぶ
ほのかにバスケットの中に、焼き立てのイカ釣り船を納めると
定員不足の大学の門から、ひとりの信仰者としてカイメンをしのぐ
ゲル状の愛情で、シビルの光彩で、水もとが水雷する
たきぎのホルモンが、にわかに本体をあらわして興奮する
このボトルキープのしののめの、反射炉にあなたが砲身するので
できるだけの泡盛で酔いつくして、ほのめかして
蒲原有明の虚無的静けさの土浦に、土地購入の意志を示す
やがてはシナ事変の頃の君の父と言う男が、佐幕のいただきに
ツクツクボウシの宴会場へと猿股と二輪車で行く
ワルツの円舞の擦過傷のオイルのへとへとになり
児玉大使はシンガポールの港の複雑な海図へと並木さんを招く
そこでは人のチャリンコが海商の喉笛におかまいなく
そそがれる油のいくつかは、南路への水路へと北路へと方向転換するだろう
逆らうべきは、この島の東部のけちらした〈横田さん〉の意見です
島は南北に異質の岩礁を保ちつつ、ペルルの岩がむきだしである
君と犬の名を呼びつつ、君の愛情が岩礁におぼれつつ
浜の一軒屋の前ではお辞儀する蛸を視認する
捨ててはいけないこの理性の方向舵に、かぶせられたニジンスキーを見よと
たもつ、たらちね、ほさかわさんが、まるめられた、海色
けちらしていく、どこまでも水中の色で
にゃにゃにゃの大陸的にふしふじは宝蔵する
ちらちらと、眼に隠し立てするこの一枚岩で
ボストンの走路に人間とルサンチマンが
ためらわず、ヨークシャーのボラのように
ひからびていく、ものものしい、たよりによせて
この十代の異国のシンボル
なにものにもにてはいない。

投稿者

岡山県

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