軒先から消えてゆく

その音

商店街のどこからか

りぃ    
       ん、と

蝉時雨を分けて

夏を掬う

一滴の

水紋

広がっては 消え
また広がって

路地裏まで
沁みてゆく

時の片隅に
置き去られても

わたしの夏に
住みつづける、音

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