月のおめめ
月に聞けば、
運命《さだめ》がわかる
月に聞けば、
明日《みらい》がわかる
月は全てを識っている、
知識人なのだ
月は何でもわかる、
未知の生き物についても、
私たちの明日についても、
私たちの戀についても……
月は何でもわかる。
それは、私たちにとって
少し怖いものなのかも知れない
月を見上げれば、
私たちは監視されてることに気づく
気づいた、私たちは監視されてる、
そう思うから、もっと恐くなる
戀をする乙女は、
戀する乙男は、
いつも月を見て願う
月が監視機関だとも知らずに
ただ、祈ってる。
月は密かに私たちをみている
堂々と、ストーキングしている
可愛い女の子を、
可愛い男の子を、
格好良い女子を、
格好良い男子を、
大人っぽい女性を、
大人っぽい男性を、
子供っぽい女性を、
子供っぽい男性を、
ずっと堂々と監視している
その月は、
すべてをコントロールしているらしい
戀も、愛も、命も、全部。
ただ、制御したり、してる
ずっとそうしていた、らしい
夢が叶ったらそれは月のおかげだ
月は何でも叶えられる
でも、意地悪だから、
わざと絶望もさせる
でもそれを知らない私たちは、
月がとても綺麗に見えてしまう
神はいるのかもしれない
でも、その下に月がいるのは、
慥か、そう思う
ただ、そう感じる
直感で。
私はそう感じなければ、ならなかった
私は歩いた
月の下を
監視されながら
ゆっくり
笑いながら
ゆっくり。
手折られた花を、
戻すように、
軽く、押しながら、
ゆっくり
ゆっくり
ただ、月を、眺めながら。
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