詩を咏む前に
出かける前、歌を聴く
数週間ぶりに、現代詩を書く
古体の詩を多く書き過ぎれば
現代の詩を綴りたくなる
人は皆そうなのだろう
内陸に長く住めば
海辺に憧れる
人は、対極のものに好奇心を抱く
梨园に足を踏み入れたことはない
けれど、戏曲の歌い回しが好きだ
恋をしたことはない
けれど、恋の味を思い描く
東京の地下鉄に乗ったこともない
けれど、一度乗ってみたい
地下鉄に乗れば、恋人の家に辿り着けると知っている
だが私は遠い九州にいる
地図の上の東京を眺め
それは遠い願いだと悟る
人と人との間も、同じように遠いのだろうか
彼女の街にいたとしても
すれ違ったとしても
お互いに気づかないまま
春の桜の森で会えると空想した
だけど冬が来て
雪が心を過ぎていくまで
一度も会えなかった
彼女は私のことを覚えているだろうか
彼女は九州を好み
私は東京に憧れる
私はいつも、すれ違ってしまう
秋に花を見るのが好きだと思う
彼女は秋は寂しいと言う
あまりに恋を求めすぎたから
恋は遠ざかってしまうのか
もうすぐ出発する
賑やかな天神へ
帰ってきてから、恋のことを考えよう
求めれば求めるほど
道には棘が生える
夜の楽しみも味わってみたい
天神にはいつも昼間しか行かない
今度は夜に行こう
天神の夜を、この身で感じたい
明日はまた支度を整え
青年のロマンを抱き
詩を詠み、文を綴ろう
コメント
素敵な優しさに満ち溢れてると感じました
ありがとうございます、今後も創作を続けてまいります。