浪漫と生活
誰も悲しみを抱える
恋の苦しみも、人生の困難も
かつて少女のために詩を綴った
自分の平凡さに打ちひしがれ
戸惑い、後悔に苛まれた
私が人に見せられるものは
ただ書き留めた詩句と
私の内に宿すロマンだけだろう
他人の目には
私は何も持たない
取るに足らぬ存在に映る
恋を望むけれど
彼女は私を知らない
ただ、私が恋の詩を書き
ロマンチックな言葉を好むことだけを
時に
ロマンを抱けば抱くほど
それは手に入らない
向かい合う列車のように
すれ違いながら
お互いを見つめることもできない
ロマンにあふれればあふれるほど
望む恋は遠ざかる
生活の辛さを知っている
恋もまたそうだ
生活を愛しても
棘ばかりが降りかかる
泣き崩れたいと思っても
ふと自分のロマンを思い出し
詩を書き始める
書き進めるうち
筆を止めたくなくなる
誰もが傷を負っている
ただ誰にも語らないだけ
ロマンに満ちた世界の中で
それはまるで風のように
忘れられていく
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