
玲瓏剔透グライダー(うるるふるる)
うるるふるるいどど駆動する
ごごすももすとるいど熱動する
この大陸の太陽発電の苦々しくも飛行する
我が山をスツールで抉り出す
百地山の山体を激しくも〈やすりがけ〉する
夜間の〈血吸い川〉の何百も、うぬぬりけんてす、うりゃりゃにゃしんとす
へのこのあたりに〈こもりおんな〉の飛行する
じゃぶじゃぶしんこんしんこん、とばすこんどりあぬす
我が痴呆の碧眼のアンドロイドスのユーリスムーアス、毛ばりなんです
立川の痴呆の名無しのヒドラの貫通する平城京的にシンクロする
この場所的に物理的に新鮮感覚するチャクラは飛行する
この飛行都市へと、この理性のコダーイの暗黙の上昇の
ソロースの茶番的にそれぞれの〈むこうずね〉うちつけて
うまんかな、うましめんかな、この〈道祖神的にアラハバキ〉する
悪神にしてサーティワンのチョコミント
ぬるりと現れて、ぬらりと臍から侵入するバーバラのしだりおの
コスモポリタンの大乗教的に地平線へと霧霧霧と飛行する
あなたさまの不平不満のゴンドワナ的に禁酒法案的にアンダーパスの
見よう見まねでアトラス山へと急行せよとのお達しでござるよ
その広大な僻地の飛行場の最後の一切合切を〈カンツリー〉と呼ぶ
自分からあらわれて沼地の海底の申告の領土のソラマメの皮あたりを飛行する
ちゃきちゃきの娘の〈おいど〉の辺在無限の肛門様のイタドリの
社会的に鐘撞き堂的に娑婆の機構に付随的に
デリカシーのしゃもじのエタイの知れない怪物たちにアランポーする乾電池する
黒々として白々として飽き飽きとして骨骨骨として
さながら一塊の黒鉛のすまし汁のその変態性のおこげです
地球的に南海ホークス的にペガサス的にシジミのような
椀に入れられて、戸惑いの湾内に、かしづいて、禍根にいるばかりの
東京湾のエジプトの公金のサナダムシとびはねる噴水に近く
飛行する夜間の金庫の扉を開いて、スフィンクスに蒲焼とする
あらとうと、あらあらとうと、あたらしくとうとうのトイレにはいるやまとびとの
この敷島のやまどりの塩辛くドウドウの鳥の甲高く鳴く声のして
飛行の手順が星々の動きに連動するばかりに
君と僕とで編隊的に星の行為を矛盾する
トテリテンはドヤステンはカンテリカンカン、ドドドドドーリャス
君がこの飛行都市部に厄災の金属紛をまく
茨木の水稲地帯にヤンバルクイナが走る朝には
すなわちシャボンの香水のどんどんどんがらと
さらにはしんしんとみんみんとする
泣くなよこの冒険ダン吉の友達よ
れいろうれいろう、ぐぐぐぐ、グライダー
淡路のあたりに虹がでる
この身体のこのあたり
海面ちかく
こなごなになれ。
コメント
濃密な言葉の中を滑空していく坂本グライダー。砕けちることの美学、けれどそれを美学としないであろう迫力を感じました。
この身体のこのあたり
ここがとても好き。
山体にやすりをかける、おおって思いました。(個人的にはネイルファイルを思ったり)
音が、韻律が、とても楽しいです。
最後粒子になっていくだろう様も。
レロレロとテキトウに肥厚したグライダーが飛行的に思いました。
坂本さんの この詩は、坂本さん独自の他には無い世界ですね。坂本さんだけしか書けない、詩世界だ。
そして、この詩全体自体が、タイトルそのものですね。
何度か試みましたが、丁度良い読む早さをまだまだ掴みきれず、改行までは一息に、「、」で息継ぎ、リズムを伝えて下さる書き方に従い、なんとかガタガタ飛行で読みすすめ、最後の二行の言葉の力によって自ずとスピードダウン、「。」で落ち着けました。