綿雲

綿雲の一つ一つが文明であったと仮定する
窓から見てみればわかるように、それらは思いの外速く流れていく
氷の粒のこすれて生じる静電気はコミュニケーションと言えるだろう
しかしそれは雷にはならない

たぶんほどけて消えるのだろうが
よく考えてみると綿雲の死ぬところを見たことがない
雨も降らさぬままに去っていくものだから
割と普段は気にしない

なんのために産まれてなんのために消えるのか
どうも気にしているふうには見えない

投稿者

神奈川県

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