おかしな会話

ようやく涼しくなってきたっていうのに
季節の変わり目だかなんだか知らないけれど
久々にとんでもない憂鬱に巻かれてしまったわ
 
そうなんだ どうしたの、何かあった?
 
はじめ意味がわからなかったけれど
あなたが言ってたセットとセッティングの話はなんとなく腑に落ちたんだ
勘繰りとかね
なんだかいろんなことのバランスがさ
 
今日のそれは何だかいつもより苦くて
あたしはそれを何となく見抜いていた気もするわ
 
そんなことわかるのってすごいね
そんな占いあったらすごいね
語彙力なくてさっきからすごいしか言ってないけど
 
不要不急のことを不眠不休でやってるようなあたしたちは
何もかも間違っていておかしいね
 
たしかになにもかも間違ってるのかもな
でもなにが正解なのか誰かに教えてもらいたいもんだ
 
どっかあたしの知らないとこへ連れてってほしいの
 
そうだね どこが良いんだろうな
言葉だけならどこへでも連れてってあげられるのに
 
そうやってすぐに安全地帯みたいなところに逃げ込むから何もリアルに感じられなくなるんじゃないの
 
肉体をともなわないリアルって絶対あると思うんだけど
プラトニックがどうのということが言いたいんじゃなくて
それにどの扉を開けるかは結構大切な気がするね
 
巷ではボージョレ・ヌーボー解禁だってね
え、そういうことじゃなくて?
 
毎年毎年馬鹿みたいにお花畑のようなフレッシュな香りが余韻を残すとかなんとか呑気なこと言ってる
 
マンション・ポエムに負けず劣らずポエムだよね
 
ほんとそれな
肉体性がそういうことならきっと簡単に誰とでも繋がれそうな気がするんだけどな
ぼくがなにを解禁したのかなんて知りもしないでさ
 
おかしいね
 
おかしいね

投稿者

千葉県

コメント

  1. こんにちは
    ここ2.3日 みて、書いた
    抜けるような青空を感じました。

  2. 投げ出された言葉が情景を形作ろうとするが目的語を持たないため抽象画のように曖昧になっていく。何かを表しているが何も表していない。マンションポエムのように。だがそれが心地よい。

  3. @wc.
    さん、コメントありがとうございます。
    この詩から秋晴れを感じて頂けるなんて、想定外の嬉しさに小躍りしてます!

  4. @たかぼ
    さん、コメントありがとうございます。
    「何かを表しているが何も表していない。マンションポエムのように。」
    もう〜的確過ぎて変なモノに手を出してしまいそうです!(嘘ですよ、もちろん)
    あ、勘繰ってしまいそうだな。

  5. わかりました。ソープ嬢との恋。いつもより苦い精子。占い師みたい。どこかに連れて行ってほしい泡姫。おかしいね。なにもかもが。

  6. @花巻まりか
    さん、コメントありがとうございます。
    自らのフィールド(?)に引き込むように読み込んで頂いたのでしょうか。花巻さんの即物的な感想に感服しております。泡姫良いな、ボージョレと風俗の同時解禁だったのか…バッドな時は本当に苦いんだろうか?

  7. 流れているようで、ちぐはぐな会話、おかしいですね。
    「不要不急のことを不眠不休で」これは憧れます。役に立たないことに一生懸命になって、毎日過ごしたいけれど、これもおかしいのかな。

  8. どうしても理解しようとしてしまい数回読み直しました。
    わたしの頭がおかしくなりました。
    おかしいね の前の連は伏線がありそうで、一連目は本当のような気がします。

    おもしろったです。

  9. @野鳥倶楽部
    さん、コメントありがとうございます。
    「不要不急のことを不眠不休で」は結構私の素直な気持ちでもあり、人生ってつくづく無駄に思えることに時間をかけた分だけ豊かになる気がするのです、おかしいね。

  10. @たちばなまこと
    さん、コメントありがとうございます。
    おかしな詩でおかしくしちゃってごめんなさい。でも、最後におもしろかったですって言ってくれるのが何より嬉しいです。やっぱり目の前でもいろいろおかしくっておかしいね。

  11. そうそう、次回のお題企画のご案内です。
    ___
    10月のお題企画のお知らせです。
    次回の投稿期間は10/16〜19
    お題考案はトノモトショウさん
    お題『ロック’ン’ロールの死』
    ※二重鉤括弧含まず 

    ◾️次月以降の出題者(タイトル考案者)は前月のお題を書いて下さった人の中から順不同で指名します。
    ◾️「お題出したいです!」という方はこの掲示板かお題の詩の最後かコメント欄、その他どんな方法でもよいので、お題考案希望の旨を意思表示して下さい。
    ◾️出題日と投稿期間はたちばなから指定します。
    ◾️周知、取りまとめはたちばながやります。

    よろしくお願いします。

    ※***** 以上は、下記の 掲示板の「ぽえ会公認お題企画のこと」より、コピペしたものです。

    日本WEB詩人会 公認 掲示板は、こちら→  https://rara.jp/poekai_2021/

  12. この詩に出てくる 二人、もしくは、同一人物の中の二つの存在、の会話がおもしろいです。

    言葉だけならどこへでも連れてってあげられるのに

    そうやってすぐに安全地帯みたいなところに逃げ込むから何もリアルに感じられなくなるんじゃないの
     
    肉体をともなわないリアルって絶対あると思うんだけど
    プラトニックがどうのということが言いたいんじゃなくて
    それにどの扉を開けるかは結構大切な気がするね

    このところが、特に好き。

    昔、押井守監督とその実姉の最上和子さんの対談式の共著『身体のリアル』というのを読んだことがあります。まあ、内容は忘れてるけど。
    あぶくもさんの言ってることは、一つに、まさに 詩的リアルということではないでしょうか?そう思います。

  13. @こしごえ
    さん、コメントありがとうございます。
    詩的リアル…ちょっと自分の中でゆっくり醸成させてみます。そして『身体のリアル』俄然読んでみたくなりました。

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