幼き日を偲ぶ

幼き日を偲ぶ

多くの地を渡りし
幼き頃
あちこち旅をした
大人になり自ら問う
いつ遠くへ行かざりしや
遠き景色を覚えているや

この文を綴るのは
今の歳に至り
幼き日の暮らしが朧によみがえる故

十数歳より心落ち着かず
早く床に就くも
安らかな眠りは得られず
夜半に目覚めることあり
暁まで眠れぬ夜もあり

幼き日の安らぎと幸せに戻れたら
日々憂いなく
細事に煩わされず
倦めば詩を読み
父母と共に遠き地へ赴き
世の景色を見る
どれほどよかろう

あの頃の我は
この暮らしが永く続くと思い
父母と共に暖き家に住み
人が羨む日々が続くと信じた

だが現実は試練に満ち
あの麗しき歳月は
花雨舞う春に終わりを告げた

あの頃の夜、未来を思い
窓からそよぐ夕風
泣きたくなるときあれど
涙を堪える
この我の心を
誰かわかってくれよう

人生の答えを誤ったわけではないのに
運命は思いがけぬ様を見せる
人の世はこういうものか
望むものは
得るものと裏腹になる

尊ばれると思いしに
得たのは疑念と不解のみ

人生はここで止まるのか
これは天の放つ乱矢が
たまたま我に当たっただけなのか
退くのか
生活に頭を下げるのか
生活は我を打ち負かせるのか

我は今なお、強く勇ましき少年なり

投稿者

福岡県

コメント

  1. 子どもの頃、青春時代、そして続く大人の時間をひとつのテーブルに
    のせたうえでその先のことばを紡いだ作品が詩なのかなと思うこの頃
    この作品がその土台になるのかどうかはわたしにはわかりませんけど、、、

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