夜歌友を思う
夜愈寂寥、雨音無し。
何事無き、歌畢りて眠らん。
鼓音微か、遠方の如し。
道尚遠し、笙歌を恣に奏す。
其の音雄大、鷹の空に在るが如。
扶搖上り、千里より墜ち、地に臨み低く飛び、草木瑟瑟たり。
其の調婉転、山間の流水の如。
源尽きず、山高く路険し、高地に登り、飛流直下す。
聞く者知らず酔い、眠る者遂に覚む。
一曲の後、深夜眠り難し。
夜に終り有り、我に止む意無し。
曲中に紅塵あり、世に於て覩る。
平生の故人、人去り茶冷ゆるに非ず。
枕に同じ月、夢に共に眠る。
人未だ老いず、詩絶えず。
万里隔つと雖も、清風沉香を携え庭閣に入る。
倦めば眠り、眠れば夢あり、夢は未だ眠らず。
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