淡い香

空っぽになった部屋

ふたつのダンボールの片方

埃と共に舞う淡い香

咳き込んだ後啜る珈琲は

記憶を鈍らせる

ベッドの下、塵溜めに近い

お気に入りのキーホルダー

ここにあったのか

珈琲の後味が口を滑って

同情を誘う気分だわ

そのまま残り続けるのなら

甘いもんが欲しくなるわ

濁しまくり飛び立つ鳥

散らかった服と市の便り

くそが

やけに広くなった部屋

空に漂う淡い香

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