
ぺてらぺてら
すなわちこの降壇社の二階から落下する物質の速度
すてきな猥雑な支配者のかたときも許されることのないアラーキー
白樺派のゴッホの白黒の写真でも感動した当時の画家たちの
肉体で稼ぐ女たちの写真にカラマーゾフの親戚の兄ちゃんが語る世間話
事実と岩浪書店の倉庫係のおじさんの見たあさましき白昼夢
ソイトスタランの壁画のコーナーに爪切りながら新幹線の窓にらくがきしても
チャンスのいとまごいの、野外劇場の爪切り過ぎた青年たちが
芸術的であるすべての感覚のとぎすまされたシチューのかきまぜるたびに
あらあら不思議あらふしぎ、トマトの種が中心部に集合している
その宇宙的にして飽きた書店の襖絵に穴を開けては親密に
眼玉が立つ、眼玉の更新する、眼玉の裁縫する
ハンケチの刺繍の薔薇の蕾の西海放送局に波高くして秋空につんと
彼女の親密にして十和田湖の白い魚にパピルスの奉仕せよとか
じゃじゃ馬の尻を叩きて、さらなるジャイカに空中戦を挑むので
荒川の天球儀のスベリヒユに塩かけて、食う、たらふく食う
ドリアンのトマトジュースの還暦のちゃばしらの信濃姫の
この東海道のスペイン風の料理教室にあなたの一番好きな風が吹く
チャドクガのいまいましくも国会書籍にサザンカに押し寄せては無駄口の
ひろがるロジックとしぼむロッテとこんじょうのアリストテレスが歌うのは
サラダ畑のサンプルの塩の鍋に海水を運び入れては
顔面にカイメンのはりつき、その貝柱は湯がき熱く湯がき、ぐたぐたと言う
しのびつつ、もうすぐタンカーが通過する、ゆがきつつ、パスポートが
死は水琴窟におよびがたく、死は帝国米のとぎじるに、死の欲する米のあだなる
わぎもこは、戸成の兵舎に火器をしまい、わぎもこは、核をかきいだく
眠りの支配する国とびに、ぺてらの音信は不通にして
ぺてらぺてらの人間形式は、播磨の国司に龍膳丹をあたえたまえと
瀬戸内海の杉の木に鯛がのぼりよると、いいますけえ
丸木舟に姫の手をひき、丸くしてこの締結国はひろびろとして
爆弾を投げ、ライターを投げ、金銭を投げ、ひどく芝居くさい
その砲身に身を隠しては、ゆるやかな堪忍の袋のようにわたくしの
古びた観念のよろずの歌にホムタワケ、さらにはココシュカの夢に見る
湾内に小舟の良心をつつがなく流し入れ、うたかたの
シーシュポスの神話の沢庵をつかんでアダムの喉につかまって
ミドス島の本格的映写機にラドスの包帯の顔を映すので
君もわたしも信じることの可能である島への橋がゆれる
そしてかくも偉大なチャーハンの演説に船酔いして、みずからの
ピストルで頭を撃ち抜く
諸君の一番の仕事はあるいは
ぺてらぺてらの遺書をしたためる古都である。
コメント