3グラム

小さいころ 
お風呂の下の方ってなんで冷たいんだろって
ふしぎで 

熱い湯より冷たい水の方が重いからだって 
大人に説明されたけど
それでも
元はおんなじ水なのに 
温度で重さが変わるのかなってのが 
さらにふしぎで

お湯の方が気化に近く
湯気のようにゆらゆら上昇するから
それで上へ上へと押し上げられてく
重さの問題ではないのではないか

はたまたおんなじ器におんなじ量の
冷たい水と熱いお湯で量ったならば
どれほどの違いがあるんだろうかって
ずっとず〜っとナゾで疑問で

そんなことを ぐるぐるぐるぐる
考えているような
変な子どもでした

最近になってようやく
長年のそのナゾが解けかけてきました

どうやら冷たい水と熱いお湯では 
約3グラム 
水の方が重いらしいんだそうです
約3グラム

だとするとあのお風呂の
お湯と水の境界線
あの分かれ際は
ほんの0.00何ミリグラムの違い
ということになるのでしょうか

約3グラム
ほんの0.00何ミリグラム
小さくて でも 
大きな違い

わたしやあなたや 
あのひとやこのひと
行き過ぎるすべてのものごとや
出来事のすべては

もしかしたら たぶんきっと 
たった数ミリグラムの違いの中で 
上になったり下になったり 
浮かんでは沈み また浮かぼうとしたり
もがいたり抗ったり

そうやって ただぷかぷかと
ぷかぷかと浮遊しているだけの
少しだけ温度の違うだけの 
漂う性に

過ぎないのかも

わたしたちは 冷めていくばかり
なのでしょうか?

わたしたちに熱を加えるものは
一体?

投稿者

東京都

コメント

  1. うちのコもこんなことを言っていたなぁと思い出しました。
    可愛い詩をありがとうございます。

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