些事

ささやかなことを
憂いてみる
嘘になりきれないもの
本当でもないもの。

生活に困るわけではない
日常の陰の
配慮とも呼べない
上手く説明できない
情感。

そういうものが
少しずつ
溜まっていく
誰も気づかない
呼吸の繰り返しの裏に
残る心地を。

眼をとじて
失われてしまった配慮を
聴いてみる
今いる場所から
ひとつだけ離れて。

投稿者

東京都

コメント

  1. 名前のつけようのない小さくて淡い感情を丁寧に観る、聴くことの孤独や寂寥感とともに何だか穏やかであたたかいものも伝わって来るような心地がしました。

  2. @あぶくも
    あぶくもさん、ありがとうございます。時に、大きな情感のうねりもありますが、大方は、上手く言葉にならない小さな情感の集積なのかな、と思います。…日常の片隅にある。

  3. 生活の、とりわけ街の、ぽつりぽつりと咲いている情感を想像しました。
    配慮を聴く、というのが静かに響きます。

  4. ささやかな事なので、おや?と思っても通り過ぎてしまい、そこにそのままに。何がおや?なのか捉えないと、ずっとそのままですね…。聴いてみる、大事なことですね。

  5. この詩は、ささやかな物事が絶妙に表現されているなあ、と感じます。
    全部の連が好きです。この詩好き。

  6. @たちばなまこと
    たちばなさん、そうですね、外を歩いていると、さまざまな情感が浮かんできます。配慮という表現が適切だったのかはわかりませんが、二つの箇所で使ってみました。

  7. @野鳥倶楽部
    野鳥倶楽部さん、これまでにも、捉えずにきてしまったことがたくさんあります。そういうものを拾って、聴いていくのが、詩作かもしれませんね。

  8. @こしごえ
    こしごえさん、ありがとうございます。書いてみたかったテーマでした。配慮という言葉は、デリカシーという言葉に置き換えていいかもしれません。

  9. 目を閉じて、聴いてみて、そう思う心の温かな優しさを感じました。とても素敵な詩ですね。

  10. @mikotfran
    mikotfranさん、ありがとうございます。優しさ、郷愁感、…不安も絡んでいるかもしれません。日々、生きていると、いろんなものが聴こえてきますね。

コメントするためには、 ログイン してください。