パンプキンスープ
もう終わりかけの秋と
どこかでざわめく狂騒の夜
煮込んだオレンジ色を
潰して
裏ごして
スープを作った
どこかで誰かが掲げる
ジャック・オー・ランタンの色
白い皿に盛ったそれを
とろりとスプーンで掬って
口に入れる
喉に絡みつく甘さ
少し入れすぎた塩の味
でもまだ欲しくなる
もうスープがなくなりそう
甘くて、ずるくて
ハマってしまう
あの子みたいなパンプキンスープ
足りない
足りない
まだ欲しい
あの子はもういない
パンプキンスープも飲みきった
空っぽの皿と一人の食卓
狂騒がまだ
遠くに聴こえる
コメント