
流刑
路地裏を駆け抜けた
紙が舞い埃が散る
何かを刻みたかった
びくともしないこの世界に
あのジャンク屋は更地になったのか
マンションが建つとかなんとか
小さく頷いてから
凍てついた薔薇を手で握り砕いた
あの翼を広げて
碧く冷たい空を断つ
あの鳥のように
どこかに飛んでいけたら
どうしようか
☃
大した論争なんてなかった
何となく知っていた
壇上の彼らは欠伸をし
分厚い本を枕がわりにしていた
あの公園は更地になったのか
金の像が建つとかなんとか
小さく頷いてから
冷え切った岩石を素手で殴りつけた
ただ一羽佇んで
蒼く透んだ水面を揺らす
あの鳥のように
何かを変えられたら
どうしようか
コメント
写真で、一羽珍しい鳥がいます。