ショウガナイ…だって…

少女Dは
相似形の憂鬱を抱く
これは不意打ちの抑圧で
これはマンネリの実体で
とにかく心臓を探していた

ショウガナイ…だって…

私は 混沌を 演じる 人 形
完全 という 呼び名 捨てて
抱擁 だけの 遊戯を 知るの
体温 なんて 無駄な 努 力

少女Dは
螺旋状の火傷を刻む
これは有り体な恥じらいで
これは奇天烈なトランスで
とにかく心臓を欲していた

ショウガナイ…だって…

私は 原罪を 信じる 物 質
恍惚 に似た 時間を 噛んで
自我 だけの 主張で 泣くの
切断 すれば 濡れる 魂 魄

[TONOMOTOSHO Rebirth Project No.026: Title by 夏花]

投稿者

大阪府

コメント

  1. ん〜、難しい…。(汗

  2. この詩から一種の悟りを感じます。
    でも、とにかく心臓を欲していた、というように「心」の「臓」を欲するというのが、生々しいような気がしてきます。そして、私は 混沌を 演じる 人 形、という表現があることで返って生々しさが際立つ。つまり、迫力がある詩だと感じる。

  3. 「切断すれば濡れる魂魄」など、常人にはどうにも思いつかない言葉が面白いですね。題も面白い、と言っても題はトノモトショウさんのものではないのですね。私の知っている夏花さんなら、彼女らしいけど。

  4. 心臓が欲しいのですね。
    心臓というのはこころかもしれないですし、誰かそのものかもしれないですし、そもそも自分は心臓を持っていないかもしれないんですよね。
    ショウガナイのかなぁ…。

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