旅立ち
上(うわ)の空で歩いていると
マヒしているこころのすきまに
透明で姿は見えない気配が次々と
映ってくる
この透明な存在たちが言うには
「おまえはどの道こっちに来られる」
「だから急いでこっちに来ることはない」
「安心していろ。おまえも大丈夫」
「一つ一つをしていくだけだ」
「できない時は仕方ない」
「おまえにはおれたちがついている」
夏の終りに
そよ風が
通り過ぎていく
冷たい影を
冷たいまま
今は亡い小鳥の歌はひびく。
いろいろとあるのが人生だ
いろいろとあっていろいろで
涙が出てくる
私の人生退屈知らずで
青空に雲はぽっかりぽっかり
浮かんでいるこころ。
目をつむると
こころの闇はしんと暗く静かにしている
そのうちたまらないでぽちりと光がつく。
さびしいこころの光に
目を開けると
新しいそよ風も光る
さようなら お元気でと
魂(いのち)の痛みは旅立つ
コメント
>「おまえはどの道こっちに来られる」
「だから急いでこっちに来ることはない」
「安心していろ。おまえも大丈夫」
「一つ一つをしていくだけだ」
「できない時は仕方ない」
「おまえにはおれたちがついている」
良い、仲間ですね。
光ろう。
何度でも。
そう思いました。
ありがとうございます。
@TB6
さんへ ふふ、見えないみんなが存在していると思っているので、いつも何かの時には頼りにしています。
はい、現実の友や仲間もこころの支えであり光です。
TB6さんが 光ろう 何度でも とそう思ってくれて、私もありがたくうれしいです。
こちらこそ ありがとうございます。
@こしごえ
>ふふ、見えないみんなが存在していると思っているので、いつも何かの時には頼りにしています。
分かります。
ボクにとっては、それも日常の世界で、何ら不思議ではないことです。
もちろん現実の世界も大切ですが、見えない仲間の支えなくして今の自分はありません。
@TB6
さんへ まぁ、見えない存在みたいな物事は、大体は自分だけが思っていればいいのですが、詩として書きたいという場合もあります。
そうですね、現実の仲間も見えない仲間も、色々な存在の、その存在があっての自分ですよね。
TB6さんとそういう世界をこうして分かりあえることが貴重です。
コメント失礼いたします。
ふと入ってくるもの。
季節の移ろいのなせる技なのでしょうか。
さわやかな秋の涼しさと寂しさがとても心地よく感じられました。
@ぺけねこ
さんへ すてきなご感想をありがとうございます。
うん、ぺけねこさんがこの詩からふと入ってくるものを感じたりしてくれて、貴重に思います。
そして、秋を想像などしてくれて、心地よく感じてくれたこともありがたいです。
そう、秋って何だかそういう雰囲気とか空気感とかがありますよね。