パブリックランゲージ

あなたさまの真白きのど
そのかわいたのどを米つぶが流れ落ち
岩崎の砂岩をざらざらと
ころもは風のころもと呼べ
むしろのうえには黒く塗られた、しゃれこうべ
パブリックランゲージだよ、荒海の
砂粒が顔に飛ぶとき、眼をあけて見よ
ひがしの空も、西の空も、灰色の
アンガージュするはらわたの
みだれとぶ声も、みだれゆく精神も
もだえて垂直の刑罰を求めて攪乱する大波の
砂にもまれて波にもまれて、裸の両手で
祈りのすがたで杭にうたれる
パブリックモーション、やれやれあなたさまの死のごちそう
手のひら大の貝のかがやきの
海は死のまどろみの、圧力と睡眠の与え続け
とがった船の舳先は胸に立つ
怒りもおもねりも、ヒドラの声にこごもりて
あなたさまの素肌のこごもりて
塩の肌、土地の肌、赤土のなみだの声がにじみでる
諸君はこれよりあかつきの海に出る
ひんがしのあかくにじみでる太陽の目を見よ
ぬるぬるとあなたさまの真白きのどを
照らし出す、パブリックランゲージ、
しみるうしおのうたげの夢か
さびついてあかくひろがる大空へ
ひどく熱をはっする、おおごんの懸垂、パワーのいろめき
さては、さても、ちからこぶのおおごんひ
ウランもラジウムも口にする、おおごえのトビの声ひたすらに
さあれ、さあれ、あなたさまは日輪のみこ
真白きのどはうつくしき、ひかりのいでる
パブリックランゲージ、ひかりのもとに立てるすがた
われらはともに、荒海にでる
かたじけなくも、もったいなくも、
あなたさまの真白きのどは
ひかりかがやく
パブリックビューイング。

投稿者

岡山県

コメント

  1. 主語が纏う形容というのでしょうか、その組み合わせの意外性が面白くて色々とフォーカスしてはにんまりしました。

  2. ありがとうございます、いろいろと楽しんでもらえたらうれしいです、詩のなかの「重さ」から一歩でてみたいですね、「軽く」なって飛ばされてしまう、しかし風のなかとはそんな感じ、生きている感じの軽さです。

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