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まどわされながら
なぶられながら
風と花の狭間
羽ばたいていた
にげまわりながら
おいかけながら
罪と罰の狭間
羽ばたいていた
どんなに羽ばたこうが
ブラジルで竜巻なんか起こせやしない
たかが蝶
されど蝶
やっと見つけた新大陸は
またしても
自分の影の真上だった
まどわされながら
なぶられながら
風と花の狭間
羽ばたいていた
にげまわりながら
おいかけながら
罪と罰の狭間
羽ばたいていた
どんなに羽ばたこうが
ブラジルで竜巻なんか起こせやしない
たかが蝶
されど蝶
やっと見つけた新大陸は
またしても
自分の影の真上だった
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コメント
コメント失礼いたします。
表裏一体、そんな言葉が浮かびました。
ひらひらしながら、感覚に身を任せたり、思考に追いかけられたり、でも辿ってみると繋がってるのがわかったり。
最後の、正に着地?がとても好きです。
影の方が大きいのですね。
案外、そちらが本体かも、なんて、
イメージがとても楽しくて、楽しくよませていただきました、、。
バタフライエフェクトはあるやなしや。それにしても構図が面白くまた色合いが綺麗な写真ですね。この写真から連想されたに違いない詩がよくお似合いです。
この詩を読んで、実は目の前では感じることができなくても、世界はバタフライエフェクトの集合体なんじゃないかと思いました。いろんな狭間を羽ばたいていたいなぁと思います。
@ぺけねこ さん
>コメントありがとうございます
そうそう、影のほうが大きいのです。少し青みがかっていたりして。
ああ、誰かみたいだなあ、なんて書きながら思いました。
楽しく読んでいただければ、それだけで本望です。
@たかぼ さん
>コメントありがとうございます
バタフライエフェクトはオマケです(笑)
写真は増上寺の境内で偶然撮れてしまいました。
良い色合いだったので詩をつけて差し上げました(笑)
@あぶくも さん
>コメントありがとうございます
ひとつの偶然が次々と連鎖しながら影響し合って、日々を更新し続けていると考えると
自分の意識の可動域が少し広がるような気がします。
でも、次の瞬間我に帰ると、やっぱり自分の影の上に立っているだけだったり(笑)
蝶を描写されていますが、人の「生」をも想像してみました。…長谷川の人生も、こんな感じです。
@長谷川 忍 さん
>コメントありがとうございます
もちろん、蝶は私でもあります。
まあ、外見はおいとくとして、です(笑)
自分のうすら青い影から逃れられずに
ただ、羽ばたいている(飛ぶ真似をしている)だけなのです。
最近は、新大陸どころかまともに遠出もできない有様です(笑)