神さま、教えてください
人間失格感想文
むげんのみらい
ひとのことしか
かけなくなった
*
夏
ドライブの帰り道
甲子園地方大会に
ブラリと立ち寄り(何処かと何処かとの試合を)
外野席から観戦していた。
日ごろの意識のほとんどは、
身近な人との関わり、人との繋がりに
割り当ててしまっていて
人のことしか書けなくなった人間失格の生物の、
観ているのは目の前に拡がる
広い空間と高い空。
バット
音
野球ボール
ふりかえる
グランドにも応援席にも青春があった。
*
冬
人と人との関係しか書けなくなりました
人間失格です
神さま、教えてください
何故、私達の見る夢やドラマや映画の大半は
出てくる生き物は人間ばかりなのですか
何故、私達の見る夢やドラマや映画は
それでも現れる生き物は人間目線ばかりなのですか
何故、人間以外目線の夢やドラマや映画は
無いのですか
何故、神さま目線の夢やドラマや映画は
無いのですか
本当は答えてくれないほうが良いのですが
そもそも、あなたは誰
コメント
人と人のことしか書けなくなったのが人間失格というのは面白い着想だと思いました。答えを求めながらも答えが与えられない方がいい、というのもひねりが利いていて面白いです。そして最後の一行で意表を突かれました。そろそろ寝ようかと思ったのですが、却って目が冴えました ひきつけられる詩だと思いました。
人と人のことしか書けなくなったのが人間失格というのは面白い着想だと思いました。答えを求めながらも答えが与えられない方がいい、というのもひねりが利いていて面白いです。そして最後の一行で意表を突かれました。そろそろ寝ようかと思ったのですが、却って目が冴えました。ひきつけられる詩だと思いました。
@佐藤宏 さん
躁鬱の激しい太宰の描きたかったことが本当は何かは
まだまだわかりませんが他人事しか書けなくなったら
つまらない人生だという発想がありました。そして、
この「人」のなかに自分も含まれている不思議を
大切にしていきたいと思います。コメント感謝。