カオスな二人
遊びに行かない?
誘ってくれてるの?
そうだよ
あはは
あははじゃない
ありがとう
ありがとうじゃない
だって忙しいもの
ぼくだって忙しいよ
彼氏がいるもの
ぼくだって彼女がいるよ
じゃあ彼女と行けばいいでしょ
きみだって彼氏と行けばいいじゃないか
誘ったのはあなたでしょ
誘われたのはきみの方だろ
誘われたのは私のせいだって言うの?
誘ったのはぼくじゃないとでも言うのかい?
私のことなんかどうでもいいのね
ぼくがどうなろうときみの知ったことか
コメント
止められないんだからしょうがない。
責任やらなんとやら、そんなものをきちんととれる者でないと、先には進めない。
でも、進んじゃうんだろうなあ。
あそぶと言う言葉の奥深さ、存在が非存在とあそぶ、もしかしたら、非存在が存在とあそぶかも、あそぼ。
会話詩は、テンポが大事かなと思います。
「ぼくだって彼女がいるよ」
…後の展開に、惹かれました。
やり取りの面白さですね。
シナリオ術を、ふと連想してみました。
@かさね
さん。ありがとうございます。ここまでデフォルメされないにしても、男女の会話は多少なりともすれ違い、カオスになってしまうものですよね。それでも進んでいく。それが大事なんでしょうね。
@坂本達雄
さん。ありがとうございます。なるほどこの二人は実はすでに「あそんで」いたのですね。このカオスな会話で。
@長谷川 忍
さん。ありがとうございます。まさに仰るように、そのあたりからこの二人の会話が破綻してカオスになっていく、その展開の面白さを表現してみました。
ご本人がコメントされている通り、会話が少しずつズレながら破綻していく様がとても面白く表現されていて、かつそのカオスや破綻が重くなりすぎないところでコントロールされているのが良かったです。
@あぶくも
さん。ありがとうございます。でも自分でこの詩をながめていると何か妙に既視感があるんですよ。実話なのかな?
面白い。短いやりとりでこんなにあざやかに変化するのは滅多になくても
匿名の人とチャットすると文字だけのやり取りなので起こりやすいかも^-^;
@足立らどみ
さん。辛口のらどみさんに(そういうイメージ)そう言われると嬉しいです。ありがとうございます。
このカオス感、身に覚えもあるしくすっと笑いました。
大抵の場合女は共感を求めて結びが要らない前提で会話をしますから。
@たちばなまこと
さん、ありがとうございます。すれ違う男女の会話。それがまたスリリングで楽しい時代がありますよね。