オルゴールはひとたび凍る
忘れかけてた夢の続きを
もいちど回して動かしてみる
明日へと掛かる橋を渡れば
昨日と今日の狭間で躓き
脚は見事に折れて朽ちる
匍匐前進で這って進め
脚はなくとも腕を使え
オルゴールの音は続いているぞ
霜の降りた道は滑るが
しゃかりき身体を動かし温め
蒸気を纏って
心の音を高鳴らせて進め
オルゴールの音が小さくなって
次第に凍てつき動きを止めれば
わたしの身体も役目を終える
その時はただ
春を待つ
陽射しが出るのを
ひたすら待つか
否
待ってるだけでは
春は来ぬ
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