暗い海から
20代の頃朝が来る海が好きだった
暗い海から出て来る太陽が好きだった
手を貸してよ お願いだから
あいまいな優しさはいらない
私はこんな体でも顔色で分かる
いやいややっていることを!
君達の優しさなんて空っぽ
空っぽだと感じていても
笑顔で迎えてしまう
生きるために笑顔を見せる
それが私の生き方なんだ
君達の機嫌を伺いながら
バカを演じながら
一人暮らしをしている
世の中の価値観を破りたくて
私はここまで来たのに
世の中はあまり変わらない
おかあさん、ごめんなさい
これが障害者の心の底にある
これを言っちゃ終わり
障害がある自分を否定する
私は色んな人の心に出会った
色々な思いを知る事を知った
だけど私は障害者なのです
他者の手を借りて生きるのです
君達の顔色を伺いながら
生きるしかないでしょう
暗い海からもうじき太陽が
出て来るのです
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