予 言
当時エルサレムを支配していたユダ国は、バビロン国の脅威にさらされていた。ユダには預言者(予言者ではなく神の言葉を伝える預言者)エレミアが居た。ユダを支配していた役人たちは「エルサレムは神の土地なので絶対に侵略されない」という安全神話を信じていたが、エレミアは「このままではエルサレムは崩壊する」と40年間にわたり主張し続けた。ユダの王ゼデキアは、取り巻きの役人たちの意見に従い、エレミアを迫害した。しかしいよいよエルサレムへの攻撃が烈しくなってきた時エレミアは、国民に向かって「エルサレムにとどまる者は全員死ぬ。バビロンに投降するものは生き残る」と預言した。国民の気持ちが揺らぐことを危惧した役人はエレミアを捕らえるよう王に進言し、決断力の乏しい王は「お前達にまかせる」と丸投げする。役人はエレミアを捕らえ井戸に放り込み餓死させようとした。外国人で宦官のメレクは、宮廷の実力者だが帰化人であることから重要な任にはつけない身分だった。メレクはエレミアの預言を信じた。王は役人とともに攻撃を受けている前線にいた。メレクは王の元に行き「もうこの国にはパンがなく、エレミアの預言の通りになっている」という現実を伝え、彼を助けるよう進言した。決断力のない王は、今度はメレクの言葉を受けて、エレミアを助け出すよう命令した。(旧約聖書 エレミア書 38章1ー10節)
これは日本に対する予言であり以下のように成就した。
当時日本という国は、原発の脅威にさらされていた。日本にはコイデが居た。日本を支配していた議員や官僚や企業や学者やマスコミの原発利権者は「原発は絶対に壊れない」という安全神話を信じていたが、コイデは「このままでは日本は崩壊する」と40年間にわたり主張し続けた。日本国首相カンは取り巻きの意見に従っていた。しかし現実に原発が事故を起こし、コイデは国民に向かっていよいよ活発に「このまま原発を続けると日本は終わる」と発言した。国民の気持ちが脱原発に揺らぐことを危惧した利権集団は巻き返しをはかろうと電力不足を煽った。カンは役人らとともに原発収束の前線で絶望していた。実力者だが帰化人で電力利権に関与していなかったソンはコイデの意見を信じ「もうこの国に安全な原発はなく、コイデの言う通りになっている」という現実をカンに伝え、脱原発を進言した。決断力のない首相は、今度はソンの言葉を受けて、脱原発を命令した。
コメント
放射能は遺伝子にダメージを与えてしまうのだから
人類の未来もヘチマもないですよね。愚かな者たち
@足立らどみ
さん。コメントありがとうございます。私はこの作品を詩と考えているので私の思想を述べるつもりはないのですが、あえて言いますと、反原発は左翼思想ではなく科学だと思っています。同時にCO2温暖化説はあくまでも仮説であり、むしろ間違っているのではないかと思っています。ですから私は反原発。じゃあ電力どうするかという質問には火力発電を増やせばいいという立場です。電気自動車はエコではなく、高性能のガソリン車やディーゼルかハイブリッドでいいじゃないかという立場です。
@たかぼ
たかぼさんのお考えはごもっともだと思いますよ。
この議論は反原発派は原発推進派(利権絡み)の
土俵で戦うので、そもそも不利なのですよね。
例えば、反原発派はコロナワクチンとセットで話すのは
どうだろうかとまわりの友人と話し合っています。
コロナワクチンを打って亡くなっている人達も無視できないなかで、
非常事態だからと本当にやむを得なかったのかの議論を尽くした上で、
原発推進は、「非常事態」なのかと。
土俵を変えない限り、反原発派は、ずっと不利な戦いをしていると
思うのです。
時間が過ぎればすぎるほど、結局は、利権絡みの政治家やその他の
関係者(市民からみたら少数派)だけが経済的に豊かな人生を
過ごせるいつもの日本の図式ですから。
@足立らどみ
さん。サポートのご意見ありがとうございます。
頭のいい人の書く詩だー、と、頭の悪いコメントとを残します。
さらさらと読めて締めが洒落てます。
@たちばなまこと
さん。コメント、そしてまずは詩と言ってくださってありがとうございます。
コメント失礼いたします。
とても、色々なことが詰まっていて、色々な考えが過りました。(語彙のなさ)
聖書に興味が湧きます。
人の構造を垣間見た心地がしました。
@ぺけねこ
さん。深い部分を読み取って頂いた様でありがとうございます。時代が変わっても人の心は変わりませんね。
すげー壮大な対比。こんなこと書けるのはたかぼさん、きっとあなただけだ。
@あぶくも
さん。過分なお言葉ありがとうございました。
前半の箇所を、…何となく、現代の日本の状況に被せて読んでいました(原発に被せて読んではいませんでしたが)。そうしたら、後半で日本の原発問題にそのまま当てはまっていたので、びっくりした次第です。作者の、明晰かつ端正な表現力に驚きました。
@長谷川 忍
さん。深く読んでくださりありがとうございました。
この詩の本文の内容と題がリンクしていてすごいです。
たかぼさんの知識の高さと高い筆力あってこその詩だと感じます。
拝読してこの詩がこころにビリビリと痛いくらいに響きます。
@こしごえ
さん。過分なお言葉恐れ入ります。