お前は
お前は偶然に現れたね
ソバージュでボディコン
まだ10代で人生を舐めていた
だから俺は興味を抱いたんだ
俺と同じ匂いをしたんだ
お前は地元でヤンチャな娘
ヤンチャな娘が障害がある俺と
付き合うなんて常識にはない
お前は言葉が荒いけど
俺と同じ匂いをしたんだ
お前に会うために駅で
待っていたこともある
携帯電話がない頃だったから
お前が来るか不安だった
お前は普通の顔で現れた
お前に車椅子を押して
貰って居酒屋に行っていた
あの頃二人金がなかった
財布を一つにしていた
そんな関係だった
店に入って食べる時
面倒くさいから
同じ箸で食べていた
自然にそんなことした
お前を愛した
花火をした
お前が俺の
手を持って
花火をした
そんな女だった
お前と俺、線香花火
来年の夏も出来たらいい
お前煙草に火を付けて
俺にも吸わしてくれた
俺は幸せを感じていた
俺が一番幸せだった時
俺が人の愛を知った時
俺は俺を好きになれた
今まで一人ぽっちだと
お前のおかげで・・・
やっと一人ぽっちから
抜けたんだ
だけど急に消えた
急に表れて、急に消えた
だからいつまでも
俺の中にいる。
コメント
大切な詩ですね。
この詩を拝読してこころにじーんと来ました。すてき。
真実だけが身に沁みます。
ありがとうございます。