夜歌

身を凍らせるのか
それとも
孤独におびえる心を

一人夜道を千鳥足
宵に酔った夜に酔った自惚れた
足取りは軽やかに危うく
空をそっと撫で仰ぐ

酒がまわり目もまわる
頭まわらず有頂天
ほほの赤さは酒の所為か寒さの所為か
にやける口元怪しげに
風の伴奏と引かれ者の小唄

誰に聞かれることもなく
何故歌うかもわからず
愛に満ちた終末の歌

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