家
ときどき旅に出る
バスあるいはロマンスカーで
目的地を通り越して
家に帰るために
ごくまれに家出する
抵抗あるいは革命のために
気恥ずかしい迂回の末
家に帰るために
家には磁力がある
暮らしという馬鹿力がある
私は今日も
磁力に逆らって
玄関のドアを開ける
家に帰るために
ときどき旅に出る
バスあるいはロマンスカーで
目的地を通り越して
家に帰るために
ごくまれに家出する
抵抗あるいは革命のために
気恥ずかしい迂回の末
家に帰るために
家には磁力がある
暮らしという馬鹿力がある
私は今日も
磁力に逆らって
玄関のドアを開ける
家に帰るために
会員でない方は会員登録してください。
コメント
ふだん忘れているけれど、そうだなあと思う説得力があります。家と外界も宇宙に属しているのですね。
ああ、磁力!わかります。
“暮らしという馬鹿力がある”
ここ、特に好きでした。
主観なのに、3人称や、不特定多数が帰る「家」のようでした。
家から離れれば離れるほど「家」が恋しくなる。そういう思いをしたことが何度もあります。
待子あかね さん
>ありがとうございます。
いつも優しい気持ちで玄関のドアを開けるような旅がしたいものです。
服部 剛 さん
>ありがとうございます。
もし宇宙まで行けるとしたら究極の帰宅ができそうです。
あまね さん
>ありがとうございます。
磁力!反発しながら引きつけられて、なんだか青春みたいですよね(笑)
たちばなまこと さん
>ありがとうございます。
たとえどんなに素敵な詩を書いても暮らしには勝てないのです。
timoleon さん
>ありがとうございます。
いろんなわたしは、いろんな旅をして、いろんな家に帰るのでしょうね。
為平 澪 さん
>ありがとうございます。
人は恋しくなりたくて旅をしているのかもしれませんね。