大義なき時代に生まれたジョーカーの復讐
長兄は、自慰行為をあまりしなかったと思う。恐らく、自分のプライドがそれを邪魔したのだろう。吐口に選ばれたのが私だった。私は幼少期から長兄から陰湿な暴力を受けていたが、私がアパートに越してすぐに長兄は近所で火災を起こして捕まった。自分の性欲の処理が出来ない人間が沢山の加害行為を他人にしてきた姿を、私は今まで見てきた。父親は私をオナシストと罵ったが、私はオナシストとしての自尊心を持っている。私がビデオソフトを使用しないのは想像力を邪魔されるからで、私にとってのSEXはもう少し創造的で芸術性の高いものだから、それを満たすクオリティのものはビデオソフトには、ないのである。
父と長兄が私に暴力行為を働いた時、抵抗して暴れた私を警察に通報したのは、次兄だった。警察は私を大した罪に問えないと知っていたので、精神病院と連携して私を医療ビジネスの道に引き摺り込んだ。その時、長兄は私が行ってしまったことを惜しんで泣いたそうだが、一体彼はその時、なんのために泣いたのか? 自分の吐口がいなくなったことが寂しくて泣いたのではないか? 若し、それが真実なら、私が去る度に他の人間に危害を加えることも説明がつく。私は一人アパートに篭り、音楽による官能を取り戻そうと、リスニングに耽る。長兄にとって音楽は、性欲処理の出来ない猿が吐口として選ぶアイテムだったが、私にとってはもう少し、人間的でロマンティックなものだった。
私は病院が病気を作るところであることを知っているし、私に強引に薬を飲むことを強要してきた人々は、私に無自覚にフェラチオと同等の行為を勧めてきた人間であると思っている。
私は沢山の性欲処理が出来ない人々の加害行為をこの目で見てきたし、その訴えに耳を貸しても、手を差し伸べる人は一人もいなかった。それが私の内部告発。ペンで突き刺し、墓場まで刻み続ける。これが戦後民主主義、大義なき時代に生まれたジョーカーの復讐である! 全ての猿どもに、人間としてこの言葉を捧げよう。
「ザマーミロ!」
おしまい。
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