不在感

不在感

夏至を過ぎると
それまでの
憑かれたような気持ちが
ゆっくり過ぎた

不在感を
想像してみる
もしくはその時間に
入り込んでみる

今年は
蓮の開花が早い
鮮やかな色を
早朝に忍ばせてみる

夏至を過ぎると
彼女は
急に清楚になった
死を、見つめている。

投稿者

東京都

コメント

  1. やはりあいまいな領域のなかで、
    最初に形を作るのはルーシーでも
    或いは遠いのか近いのか彼女でも
    月に近しい女性からなんだろうな
    と
    思いました。

  2. 不忍池に忍ばせる忍さん、でしょうか。
    不在感という言葉はとてもしっくりきます。そして何となく何かしらの心配、不安感があります。
    蓮の花、見に行きたいです。

  3. @足立らどみ
    足立さん、蓮の花に、「彼女」を重ねたところはありました。蓮は、夏至を過ぎた頃咲き始めます。この花の美しさは、どこか死を連想させます。

  4. @あぶくも
    あぶくもさん、不在感というのは、気持ちの傍らで意識しているかもしれません。ここにいるけれども、…いない。毎年、夏至を過ぎると、そんな気持ちにとらわれます。上野の蓮は、これから盛りを迎えます。早朝が見頃であります。

  5. 不在感 という題のこの詩。拝読して色々に感じたりすることがありますが、うまく言葉に出来ません。
    長谷川さん(もしくはこの詩の話者)にとっての夏至の特別な感じを受けます。夏至は好きです。

    夏至を過ぎると
    彼女は
    急に清楚になった
    死を、見つめている。

    この最終連がとても好きです。

  6. @こしごえ
    こしごえさん、私の中では、夏至が、一年の中の分岐点のようになっています。夏至前と、夏至後…。夏至を過ぎると、不在感、喪失感が湧き上がってくるのかな。最終連目も、喪失感をイメージしました。気に入ってくださり、嬉しく思います。

  7. 遅ればせながら失礼します。

    不在感を
    想像してみる
    もしくはその時間に
    入り込んでみる

    この連を読んだ時に
    ああ、私が毎年この時期に感じるのだけど
    うまく言葉にできなかった感覚は
    こういうことだったのだなと思いました。

    今日も不在感に浸っています。

  8. @nonya
    nonyaさん、夏至というのは、独特の感覚がありますね。どこか白夜と重ねてしまうところがあります(日本に、白夜はありませんが)。この時期になると、とくに、不在とか喪失といったことを考えてしまいます。…盛夏になる直前の、不思議な時間。

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