集落
部屋の中に集落ができた
小さな集落だった
本家、という男の人が話にきて
畑で採れた作物を
いくつかくれた
学校が無くて困っている
というので、近所の小中学校と
市役所の場所を教えた
これでヨシハルんとこも助かる
と加工品の瓶詰もくれた
綺麗な水が湧いていて
冬は雪深くなるそうだ
本家の人は包まるように
こぢんまりとしたお辞儀をして
帰っていった
今度遊びにでも来てください
と言い残していったけれど
初めて聞くその場所に
いくつ列車を乗り継げばたどり着くのか
見当もつかない
夜は集落を避けて布団をひく
耳元のどこか遠いところから
湧水が水路を流れる音が聞こえてくる
コメント
たもつさんの詩を拝読していると なんていうのかどこか落ち着きます。詩の話者(もしくは作者)の穏やかなところが出ているのだと思う。すてき。
生きている箱庭といったところでしょうか。楽しげで、どこか少し悲しげでもある、俯瞰。最後の行で感覚に訴えかけられ心地よい気分になりました。
@こしごえ
コメントありがとうございます。皆さんはどのように詩を書いているのだろう。わたしはブツブツと心の中で低いトーンで呟きながら書いているので、落ち着くという大変ありがたい言葉をいただきましたが、おそらくそういうところがでているのかな、なんて思いました。
こしごえさん、メンションそのままお礼を書いてしまったのて、呼び捨てになってしまいました。失礼しました。
@たかぼさん
コメントありがとうございます。近くて遠い、なんかそんな箱庭のようなものが心のどこかにある感じがしています。最後、心地よいと言っていただいて、嬉しいですね。
@たけだたもつ
たもつさん、大丈夫ですよ、メンション機能のことは分かってますから。^^丁寧に返信してくれて、ありがとうございます。
@Yatukaさん
こんにちは。コメントありがとうございます。笑ってくたわさい!また、たもつはアホなこと書いてる、みたいに思っていただけると喜びます。詩集、もうどこにも在庫ないんじゃないかな。もともと200部しか刷ってないし、私も自分のやつ一冊しか残ってない…
誤字。
くたわさい→ください
失礼しました。
@Yatukaさん
いろいろと懐かしいですね…
うん、パズドラでどなたかわかりました笑
ちなみに、スパイファミリーのコラボが10日の朝10時までですので、少しガチャ、回しておいた方がよいかも、です。