スマートハウス
トゥルーマンショーと言う
映画を観た
彼は赤ん坊の時から
作られた箱庭で暮らし
成長した
箱庭と言っても
それは広大な土地で
トゥルーマンは
CIAにモニタリングされて
沢山の演技者も
全員グルで
彼は疑う事もなく
その犯罪すら起こらない
住人全員が
日曜日には教会に行く様な
綺麗な町で成長した
ある日
緑の芝生で
トゥルーマンは横になり
木の葉っぱが
風にそよぐのを
眺めながら
人生を考えていた
彼はある日
箱庭の出口を見つけ
モニタリングされ続けた
生まれた町を出て行った
全てが嘘で塗り固められた
町を後にして
彼は幸せだったのか
運命だと感じたのか
映画を観て俺は感じた
一人でも
軍隊と闘って死んだ
間違いは間違いだと
自分の信じた道を歩んだ
ある男を
思い出した
因果応報はめぐる
彼は捕らえられ
処刑された
最期の言葉は
撃て!
おまえの目の前にいるのは
ただの人間だ
ゲバラとトゥルーマンは
似ても似つかないが
太陽だけは
真実を伝える様な気がする
なぜなら
おまえ達から
随分と離れて
照らしているからだ
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