御幸通りコリアンタウン
両岸が急な傾斜でコンクリート舗装された
一級河川 平野川
「はい、こっちね渡ってくださぁい。」
狭い車道脇で 警棒振るオジサンの誘導に従って
私達は御幸橋へ
「此処っ、ここを撮らんとあかんのよ!」
手にする iPadのカメラアングルが広い川幅を捉え
おさめようとする風景
そこには 濁った川面に
浮き草の長い藻が少しも動くことのない沈黙
橋の縁石には 大きく口を開けたまま放置される
警備員さんの作業用ボストンバック
目に映るものにはどこにも
媚びた笑いなど無かった
橋を 渡らず引き返す時
流す汗も拭けないままで
辺り見回す警備員さんの視線には
歌にならないリズムがあって
私達がこの到達地点で 見上げた
『百済門』
ここから、
もう一度折り返そう
若さに満ちたミニチュアの韓国へ
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