シルクワーム
にび色の
繭玉
落ちて
割れて
光を放つ
背中
苦しくはない
賞賛を浴び
悲しく飛ぶ
ための
蚕
【 解説 】
リトルボーイとファットマン。殺戮兵器に愛称をつける。ああ何という罪深さよ。後ろめたさは秘められる。彼ら(兵士のメタファーである)は賞賛されるだろう。破壊し、殺戮し、自らも死した後に。「シルクワーム」(蚕)は中国の地対艦ミサイル。かつて北朝鮮が日本海に発射して話題になった。
にび色の
繭玉
落ちて
割れて
光を放つ
背中
苦しくはない
賞賛を浴び
悲しく飛ぶ
ための
蚕
【 解説 】
リトルボーイとファットマン。殺戮兵器に愛称をつける。ああ何という罪深さよ。後ろめたさは秘められる。彼ら(兵士のメタファーである)は賞賛されるだろう。破壊し、殺戮し、自らも死した後に。「シルクワーム」(蚕)は中国の地対艦ミサイル。かつて北朝鮮が日本海に発射して話題になった。
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コメント
欧米では擬人化し、アジア圏では虫なんですね。
で、日本はどう名付けるかな。敷島、大和、朝日、山桜かな。
何にしろ名などいらない。きっとこの詩のように色っぽくはない。
>王殺しさん、ありがとうございます。宮崎駿はナウシカで巨神兵が「オーマ」と名付けられたときに覚醒したり、千と千尋でハクが「ニギハヤミコハクヌシ」という名を思い出して覚醒するシーンを感動的に描きました。良くも悪くも、名前というものの不思議な力に思いを馳せます。
生きることの哀しみと輝きが、蚕に凝縮されているような。
>服部剛さん、素敵なコメントありがとうございます。
確かに大量破壊兵器や、拷問器具や、不謹慎なもののネーミングに不思議な磁力がありますよね、ロックバンド名だったり、曲の名前になったり、カモフラージュで名付ける場合もありますし。最近気になったのは、ロシアの神経ガスのノビチョク「新参者」。
>timoleonさん、「不謹慎なもののネーミングの不思議な磁力」とは言い得てますね。「ノビチョク」の「新参者」とは、これまたふざけているようで、逆に恐ろしいですね。ありがとうございます。