肩幅
水槽のところで約束をした
真昼のすん、とした感じ
色違いの飲み物を二人で飲み
明日も天気はあるのだと
なんとなく思えた
歩く速度で歩くように
わたしたちは笑う速度で笑う
許したことも
許されたことも知らない
ただ生き物の塊として二つ
同じ耳鳴りを共有していた
そこにあるということは
何かの形
多分わたしたちは形
自転車が少しずつ
組み立てられていく
そのような匂いがする朝
市民プールの塩素が
溶けていく音を聞いた
互いに肩幅を見比べて
何も変わっていないと安堵し
椅子を二人分整える
命をゆっくり続けていく
色の綺麗な動物園に行きたい
とあなたは言った
わたしも行きたいと思い
行きたいと言った
コメント
この詩から何とも言えない優しさを感じます。でもなんだか、胸の奥がきゅぅっ、とするような(悲しみとはちがう)さびしさのようなものも感じます。でも、よく読むと、親しみと安堵感を感じるので、ああいいなぁとなる。それらが絶妙に織りなされている詩だと感じます。すてき。
たけだたもつ 様
おはようございます、には少し遅いですね。
驚くほど、突き刺さりました。
何故かは、わかりません。
ありがとうございます。
@こしごえ
こしごえさん、コメントありがとうございます。
何だろう、毎日の生活って、胸が締め付けられることの連続のような。嬉しいことがあったり、喜んでいる人を見たり。それだけできゅうっとなる。生きることの愛しさなのかな。
@wc.
wc.さん、コメントありがとうございます。
どこに刺さったのだろう。わたしも詩に限らず、いろいろと刺さるけれど、どこに刺さったのか説明できません。でも、そのもどかしさって、何かよいですよね。
ロマンチックです
@花巻まりか
花巻まりかさん、コメントありがとうございます。
ロマンチック、いただきました。私の主成分はロマンチックです。ありがとうございました。
おはようございます。リリーです。(^^)
たもつ様は、作品のどれも連立てをなさらないのだなぁ…と思いながら、
いつも拝読させていただいております。好みでちょっと読みづらさがあって
間を置き、再読したりしながら味わっています。笑ゞ
こちらの作品は、そうですね…、なんとも言えず魅力的!デス。惹きつけ
られるもののあって思わず、コメントまでしたくなりました。
@リリー
リリーさん、コメントありがとうございます。
読みにくくて申し訳ありません。
変なこと書くので適当に読み飛ばしてください。
まったく連分けしていないわけではなくて、ここに投稿しているものを見ると連分けしているのもいくつかあって、多分、書いている時の判断だと思うのですが、その違いは何か、自分なりに分析すると、カメラワークを意識したときに連分けしている気がしています。
連分けしていないのは混沌とした自分の心の中の描写をしている時。
情景描写であってもそれは多分、言葉にできない心情を映し出した部品のようなも
の、なのかな。
読みにくいですよね。到達したいところは、視覚的な連分けではなくて読んでいる人の呼吸でふっとできる目に見えない連分け。
もちろんそれは書き手である私の呼吸による連分けなのだけれど、それを読んでいる
人にきちんと伝えることができるテキストの強度。
書いている本人が言うのもアレなんですが、確かに第三者の目で見るとそこら辺が曖昧で倒置法かなんなのか曖昧なところがありますよね。
なんて偉そうなこと言って、ある日ふとこの考え方を放棄するかもしれません。
それは、気まぐれかもしれないし、試行錯誤の結果かもしれないし。
長文失礼しました。