紙コップの裏の世界地図
大学図書館のカフェで いつものを頼む
コーヒーくだいたのが 紙コップに沈む
熱いのを飲み終わると 必ずやる
紙コップの裏の 世界地図
必ずやるのさ
あこがれの土地へ 目印をつける
昼寝時に挿し込む 陽の暖かさ
身体に感じて つきぬけていく
そうして店を出ると 北風が肌を突き刺す
木枯らしたちが集う 路肩の方へ寂しく
からりと音をたてて 寄り道しながら
必ずやるさ
いつかはたどり着くだろう 紙コップ裏のあこがれの土地
歩み続けるだろう 紙コップ裏のあこがれの土地
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