LAND OF THE SEA

はく白の太陽が
この土地を照らすと
花々がその生涯を
俺に分け与える

蜂は房から房へ
羽を震わせて飛び交い
野鳥の群れが
茂みの中に隠された
パン屑を発見する頃

ここちよい風が
中庭をすり抜けて行く

ひどく大きすぎる
午後3時

時間はまるで
全ての生き物たちの為だけに
存在しているかのようだった

海に浮かぶニュージーランド
LAND OF THE SEA
この島の酸素は
緑の神に守られている

午後3:33
俺は一人
ビリー・ザ・キッドを想った

ここが世界の果てだと
あんたは思っていたが
結局あんたがここへ
来る事はなかった

泥棒しようにも
あんたが
欲しがっているような物は

ここには何も無いからさ!

可哀想なビリー・ザ・キッド
あんたへの弔いに
俺はこの光と水と酸素を
盗む事にしたよ

いっぱい人が来る
風の中のメアリー
君を考えてる

エメラルドの夜が
あんたに求愛する

日没までを俺は
レイザーで焼き切って

倍音でやかましい
太陽の息の根を
ここで止めてやろうかと
真剣に悩んでいたんだ

投稿者

東京都

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