散りゆく葉

風が凪ぐことをやめた
ふわりと薫る四季の想い

花が舞い散る
いずれ散ることを知っているかのように
散ることが運命であると悟ったようにひらりと風に乗って
水へ落ちて波を起こし草へ降りて彩りを見せる

葉が散り落ちる
散らねばならぬと意気込むように
散ることを惜しみなら去っていくように
ひょいと風に飛ばされて砂と一緒に駆け回る
重なり重なり合って暖をとる

風は頬を優しく撫ぜていく
ひらりと暮れる四季の願い

投稿者

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。