菩提樹の樹下で
木枯らしの悪戯が
生命の息吹を持ち去って以来
繁栄を極めたこの菩提樹に
一片の翳りを落とした
されどベルベットの如き
この小径の枯れ葉の片隅で
脈々と受け継がれた
生命の連鎖に心を奪われる
母の胎内で息衝く赤子の如く
無垢で健気な生命活動
護り
教え
育てる母の如き
偉大なる法身を
この娑婆世界の片隅で確信した
生命活動の暇で
新しき世代の繁栄を
俄かに感じながら
あなたと共に
歩み往くと決めた
生から死へ
死から生へと
移りゆく今生の生命達よ
輝かしき未来世で
必ずや開花の時を
迎えようぞ
―まだ見ぬ友に贈る賛歌-
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