反射

痛点を通過する
ブランコに揺られて
春を待つ間に
チェニジアの
ハイスクールも
時間が経った
珍しく向かい風の
匂いがする朝
皮膚病だらけの
野犬に看取られて
誰もが死ぬ、と
名前は運河から海へと
流れていく
汚れた交差点にだって
命はある
形をなくして遊ぶ
子供の声が
遅れてやってくる
忘れていた口約束を
荷台に積んで
無人の自転車が
目の前を通り過ぎていく
自らの解体を
夢みるように
反射かな
まぶしい

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