051

051

真冬の昼下がり
慈しむような光の中
頼りなげな木洩れ日が
ヒソヒソ揺れる

透き通った指
未だ世界を知らない瞳
祈りと救いの風車が
カラカラ笑う

束の間の
賑やかな沈黙

踵を返そうとした私の
コートの裾を引っ張ったのは

だあれ

投稿者

東京都

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